「高知発で世の中を変えようとしている坂本龍馬のような人がいる」

そんな噂を聞きつけ、高知市にあるIT企業のWICKSさんへとお伺いしてきました!

「高知発で世の中を変える計画」とはどんな内容なのでしょうか?

今回は通信統括の宗像さんと技術担当の石川さんに聞いた話を紹介します。

高知で事業を立ち上げてもうすぐ1年になる宗像さん


--WICKSさんはどんな会社なのでしょうか?

一言で説明するのは難しいね。

どんな分野でも良いので、世の中にある「仕事のやり方」を高知発でリセットしたいと考えているんだよ。

保険でも、自動車販売でも、ラーメン屋でも何でも良いんだけど、全く新しいものにしたいね。

――・・・リセットですか?具体的にはどのようにやるのでしょうか? 

私はもともとは交換機屋だったんですよ。電話機に使われている通信機器だね。

インターネットの裏側のような仕事で、今でいうIoTを30年近くやっていたんですよ。

その仕組みを使って仕事のやり方をリセットしていきたいね。

※IoT(アイオーティー):モノのインターネット化。テレビやエアコンがネットに繋がったりと、身の回りのモノがインターネット環境に接続する仕組みのこと。

――具体的にはどんなIoTの仕組みをお考えなのでしょうか?

例えばアイデアとして、どこでも安心安全に仕事が出来る「テレワークシステム」というのを考えている。

高知のログハウス屋さんがあって、軽トラキャンパー(軽トラの上に住めるような家)を作ったんですよ。ウッディで雰囲気のある、非常に素晴らしい軽トラキャンパーなんだよね。


軽トラのイメージ写真

その一方で、高知にテレワークの企業さんも進出してきた。

これを合体させると、安心安全かつ、どこでも仕事が出来る「テレワークシステム」が出来るというわけ。

月額課金モデルで展開したら凄く良いと思うよ。

――IoTで企業と企業を繋げるということですね!テレワークシステムはどのように使われるのでしょうか?

例えばサーファーがいるとする。

「テレワークシステム」の中で仕事をしているんだけど、「良い波が来そうだ!」となったら海に出て波に乗る。

働くうえで場所に縛られない。

そんな未来が私には見えているね。

つまり軽トラキャンパーにIoTを導入するということ。

こんな感じでゼロイチを考える仕事をしているよ。

――他にはどんな事例があるのでしょうか?

「テレワークシステム」は他社のIoT技術を使っているけど、うちが自社で持っているIoT技術というのも最近ようやく完成したんだ。

このセンサーなんだけど、GPS・温度・湿度・位置情報・時間なんかのセンサーが付いていて、例えば1分間に1回とか1時間に1回とかの頻度でクラウドに情報を飛ばせるんだよ。

これを小学生とか年配の方にでも使えるようにして、ハードルを下げた状態で広めればIoTを身近に感じられるよね。

――幅広い人が使えるようになれば、仕事の仕組みをリセットするほどのインパクトが出るというわけですね?

そうそう。

なので、活用するためのコミュニティも同時に立ち上げようとしているんだよ。

他の活用法だと、例えばこのセンサーをヘルメットに組み込む。

そうすると、工事現場なんかで誰がどこで作業しているのかを把握できたり、熱中症になりそうな人を事前に検知できたり・・・。そんな使い方が出来るかもね。

「製品開発の参考に取り寄せた他社のヘルメット」

農林畜産業なんかの一次産業とか防災関連の分野でも使えそうだと思っているよ。

高知でやりたい企業がいたら、スポンサーよろしく笑

この仕事の仕組みのリセットは高知発でやりたいんでね!

――この技術を使ってどんな企業と繋がりたいですか?

やっぱり高知は林業・漁業・農業とかの一次産業だよね。IoTの普及とは縁遠い業界だとは思うけど面白いことはできそう。

我々技術屋が直接現地に足を運んで活用法を考えていくのが良いだろうね。

漁業は資金的な余裕はありそうだけど、林業は売り上げ規模的に厳しそうだったり・・・。売り上げの規模にも左右されるね。

ワンプロダクト3年。1つの技術に10年。腰を据えて取り組んでいくよ。

――色々な可能性がありますね!でも、どうして「高知発」にこだわられているのでしょうか?

高知が150年前に明治維新で日本をリセットした歴史があるからだね。

人的リソースなどがあったわけではないけど、ブランディングはしやすいよね。

あとは縁もあったかな。

高知から1つで良いので業界をリセットするサービス・プロダクトを出したいと考えているよ。

――宗像さんは高知に来られてもうすぐ1年とお伺いしましたが実際に高知はどうですか?

高知はみんな考え方がフラットだね。他県と比べると人間性の違いがはっきりしている。あと、行政と一般市民の垣根があまりないので、一体感があるね。

良い意味で行政が行政らしくないという印象。

特に日曜市は良い例だと思うよ。ああいう事は他県では考えられないよね。

新しいものは生まれやすいんじゃないかな。

入社4ヶ月の石川さん

――石川さんはどのような仕事をされているのでしょうか?

先ほど宗像さんが紹介したセンサーの制作やPRなどを行なっています。ハード(=センサーそのもの)だけでなく、中で動くソフトも含めて総合的にやっていますね。

宗像さんに「このセンサーを通信できるようにしろ!」とかって、仕事を振られてやっている感じですね笑

――もともとこういった技術系のお仕事をされていたのでしょうか?

いや。全然技術系のことは分からない状態だったんですよ笑

もともとは整備士だとか運送業といった全く別の分野で働いていたのですが、職業訓練を受けワード・エクセル・パワーポイントが使える状態になりまして。

それだけでは技術系の仕事は出来ないのですが、「やる前から諦めてはダメだ」と思って、WICKSの門を叩いたら宗像さんに採用してもらいましたね。

――3ヶ月でこのセンサーを作れるようになったんですか!!どのようにして試作機の完成まで辿り着かれたのでしょうか。

一緒に働いてくれている工業系の学生さんがいまして、一緒に勉強しながら進めました。

クラウドサービスを契約するなど、一から全部やりましたね。

これは開発の際に制作した試作機なんですが、自宅にいる人が外出先の人にSOSを発信出来る機器なんですよ。

というのも、私の母が熱中症で倒れたことがあり、その時は自分がいたのでことなきを得たのですが、「意識が朦朧としている状況だとスマホで助けを呼べない」と思ったんですよね。

石川さんが自作したSOSボタン

なので、スイッチ1つでスマホに通知がくる装置を自分で作ってみました。

クラウドに一度情報が飛んでスマホに通知が来る仕組みになっています。

――徐々に技術を身につけていったんですね!まだ入社されて日は浅いと思いますがWICKSの魅力はどんなところにあるとお感じでしょうか?

端的に言うと、宗像さんのようなワールドワイドな人に関われたと言うことですかね。

現在は12名の従業員がいて営業2名、技術系3名、WEB系2名、残りが総務・経理・人事・会計などのバックオフィス系を担当と言う構成です。

少数精鋭なので宗像さんとも深く関われるんですよね。

僕は人生観が変わりましたよ笑

――人生観が変わったというのは凄いですね!どのように人生観が変わったのでしょうか?

ある時、宗像さんに「君の幸せはなんだ?」と聞かれたことがあったんです。

色々と考えたのですが、ふと病気をしている母に「行きたい場所とか食べたいものはあるか」と聞いてみたんですよ。

そうしたら「北海道に行ってみたい」って言われまして。

なので最近の目標は、母と一緒に北海道にカニを食べにいくことです。

普通の企業だったらそんなことは聞かれないですよね笑

開発で夜遅くまでやることもあるけど、今はとにかく楽しくて。

困難なことに挑戦してますが、充実感ありますね。

――今後はどのようなことをしていきたいですか?

面白いことを仕掛けたいきたいですね。やっと、少しづつやれることがやっと増えてきました。

これからは、頭の中に描いているものをドンドン形にしていきたいです。

スポンジのように知識・技術をつけていきますよ!

2人にとって働くとは?


――難しい質問ですが、石川さんにとって「働く」とはなんでしょうか?

もちろん生活のためと言うのはあります。

でも僕にとっては「戦い」ですね。

できないことをできるようになっていく「戦い」です。今は宗像さんとの戦いかな笑

――宗像さんはいかがでしょうか?

私は中学生の頃からラジオ少年で、アマチュア無線の資格も持っていたんだよね。

でも、今やっていることってソレとほとんど同じなんだよ。

だから仕事ってなに?っていう感じ。

50年くらい、やっていることは変わらないし、好きなことがそのまま今に繋がっている。

だから、「仕事をしてる」ということを一切思ったことはないかな。

――確かにこんな方といると、人生観変わっちゃいますね笑 宗像さんのように働くにはどうすれば良いのでしょうか?

きっかけが大切だね。

同じようなセグメントの人は集まりやすいから、そういう人に接するとそういう香りが体につくよ。

今は非常に面白い時代。サラリーマンやりながら別のことで稼げば良いし、会社に縛られることはない。

いかに自分のやりたいことを楽しくやるかが大切だね。

楽しく生きることが、楽しく働くということだよ。

そして、死ぬまで稼ぐ。定年という言葉はなくなるね。

死ぬまで稼ぐというか、死ぬまで楽しむという感じかな。

WICKSが求める人材・繋がりとは?

――WICKSが求める人材とはどんな人材ですか?

今現在は積極的に人材採用はしていないんだよ。

先ほど紹介したセンサーなどのプロダクトが売り上げを産んでいく段階だね。

でもWICKSの活動を広げるのに、人材採用だけが手段ではないと思っているよ。

例えばコラボなんかは一番良いよね。

私も石川もたまたまWICKSにいるだけ。

会社のブランドでなく、個人と繋がっていきたいね。

――なるほど。コラボするならどんな人とコラボしたいですか?

やっぱり、ものづくりが好きで、新しいものが好きな人かな。

職種は関係ないね。IT系にも全く関係なくて良い。業界のディープさを持っている人が良いね。

3ヶ月とか半年とかWICKSに来て技術を持っていってもらうのも良いかも。

もし「高知発で世の中を変える」そんなビジョンに共感してくれる人がいたら、ぜひ一緒に面白い事を仕掛けましょう!!